死因率の高い病に備える特定疾病保障保険の基礎知識

2017年10月25日
医療保険
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「特定疾病保障保険」という保険をご存じでしょうか?

この特定疾病保障保険は「三大疾病保険」とも呼ばれており、三大成人病と呼ばれる3つの症状を発症し、保険会社が定める条件に該当した場合に保障が受けられることが特徴です。

がんを初めとした死因率の高い病気に備えられるというメリットがある一方で、この保険は適用される条件が厳しいなどの側面もあり、メリットとデメリットの両方の特徴を把握する必要があります。

そこで今回は特定疾病保障保険について、しくみや保険金の受取条件、メリット・デメリットなどの基礎情報をお伝えします。

保険選びの選択肢の1つとして、特定疾病保障保険の内容を把握しておきましょう。

1.特定疾病保障保険とは

1-1.特定疾病保障保険の対象になる3つの疾病

特定疾病保障保険の対象となる三大成人病とは「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」です。
これらを発病し、保険会社の定める状態になった場合には保険金を受け取ることができます。
一度、保険金を受け取ると、保険契約は消滅します。

1-2.受け取れる保険金の種類と条件

受け取れる保険金の種類は、「特定疾病保険金」「死亡保険金」「高度障害保険金」の3種類です。

三大成人病を発症し、保険会社が定める条件に該当した場合には特定疾病保険金、高度障害状態になった場合には高度障害保険金、三大成人病以外の理由で死亡した場合は遺族に死亡保険金が支給されます。

死亡保険金以外の2種類については生前に保険金を受け取ることができるため、高度な医療を受けるなど治療をしていく上で選択肢を広げることができます。

また保険金の受取条件は保険会社により異なりますが、一般的には概ね次のようなことが条件とされています。

【特定疾病保険金の受取条件】
悪性新生物(がん) ・初めてのがんであると医師に診断確定されること。
・上皮内がん、悪性黒色腫以外の皮膚がん、責任開始日から90日以内の乳がんは保障対象外。
急性心筋梗塞 ・急性心筋梗塞を発病すること。
・急性心筋梗塞の初診日から60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続すると医師に判断されること。
脳卒中 ・脳卒中(くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞)を発病すること。
・脳卒中の初診日から60日以上、言語障害、運動失調、麻痺等の神経学的後遺症が継続すると医師に判断されること。

【高度障害保険金の受取条件】
・保険に加入した後に高度障害の状態になった場合
・高度障害の状態になって、回復の見込みがない場合

▼高度障害保険金について詳しく知りたい方はこちら
知っておいて損はない!高度障害保険金の特徴と適用条件

1-3.終身型と定期型の2種類がある

特定疾病保障保険には終身型と定期型があります。

●終身型
終身型とは保障が一生涯続くタイプの保険です。
定期型と比べると、保険料は割高に設定されています。

●定期型
定期型とは一定期間だけ保障してくれるタイプの保険です。
一定期間が過ぎた場合、更新を行うことで、期間を延長することができます。
また、保険料は終身型よりも割安に設定されていますが、更新のたびに保険料が値上がりする傾向があります。

若いうちは定期型の保険料が割安に感じるかもしれませんが、長期間加入し続けることを考えると終身型の方がオトクになるケースも多くあります。
子どもが幼いうちだけなど、一定期間のみの保障を手厚くしたいといった場合には定期型がおすすめです。

3.特定疾病保障保険のメリット

日本人の死因率の高い病気に備えられることが一番のメリットです。
特定疾病保障保険の保険金は生きているうちに受け取れるため、治療にかかる費用や家族の生活費の備えにすることができます。
また、保険商品によっては保険会社が定める所定の状態になると、以後の保険料が免除になるケースもあります。

【死因順位別死亡数の年次推移】
2014年 2015年
第1位 悪性新生物 368,103人 悪性新生物 370,346人
第2位 心疾患 196,925人 心疾患 196,113人
第3位 肺炎 119,650人 肺炎 120,953人
第4位 脳血管疾患 114,207人 脳血管疾患 111,973人

※参考:厚生労働省「平成28年(2016)人口動態統計の年間の推計」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei16/dl/2016suikei.pdf

4.特定疾病保障保険のデメリット

4-1.保険金が支給される条件が細かい

前述の通り、がんなら初めてでないといけませんし、急性心筋梗塞や脳卒中なら60日以上不便な状態が続かないといけません。

罹患したからといってどんな状態でも受け取れるわけではなく、条件が決まっているというのが最大のデメリットと言えるでしょう。

4-2.保険料が割高になる傾向がある

保険料の一例として、保険期間および保険料払込期間が30年で保険金額500万円を設定していた場合、30歳男性で4,260円、40歳男性で8,445円、50歳男性で16,325円、60歳男性で28,620円と、少し割高になる傾向があります。

5.まとめ

特定疾病保障保険は日本人の死因率の高い病気に備えることができる保険です。
三大成人病になる可能性が高いと思う人や、もしも三大成人病になった場合にお金の心配をすることなく治療に専念したい人にはおすすめの保険といえるでしょう。

しかし、保険金の支払い条件が細かく設定されていたり、保険料が割高に設定されているなどのデメリットもあります。
加入する際には条件を細かい所まで把握し、入念に保険選びを行いましょう。

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