介護保険と医療保険の違い|保険の基礎知識

2017年9月26日
医療保険
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介護保険と医療保険の違いは分かりますか?

介護保険と医療保険は、どちらも同じようなものとして考えられている方もいますが、それぞれ仕組みが異なり、受けられる保障内容も違います。

また、加入が義務付けられている公的な保険と、任意加入で保険会社が扱う民間の保険と分かれており、受けられる保障内容には違いがあります。

そこで今回は介護保険と医療保険について、公的なものと民間のものとに分けて仕組みや保障内容などをご説明いたします。

もしもの時に備えるための保険です。
この2つの保険について、しっかりとおさえておきましょう。

1.介護保険とは

高齢となり身体の自由が効かない状態になったり、認知症になったりして、介護が必要な状態になった時に、給付金やサービスを受け取ることができる保険です。

介護保険には民間の介護保険と公的な介護保険の2種類があります。

1-1.公的な介護保険

40歳以上から対象となり、加入が義務付けられている社会保障制度の1つです。

これからの高齢化社会を個人や家族間の問題として終わらせるのではなく、日本社会全体の問題として解決して行くため、介護する人や本人の負担をより軽いものにするために造られたのが公的な介護保険です。

1-1-1.しくみ

要介護状態になり、要介護認定を受けた方が対象となります。
7つのレベルに分かれた要介護認定には、それぞれに支給限度額が設けられており、この支給限度額までは、かかった費用の1~2割負担で各種サービスを受けることができます。

例えば、自分や家族の身に介護が必要になった場合、短期入所(ショートステイ)や通所介護(デイサービス)、介護用品購入のための援助、自宅介護、ケアマネジメント、介護施設入居などのサービスやケアを受けた際の費用を軽減することができます。

【要介護認定と支給限度額(月額)】

予防給付
(予防サービス)
介護給付
(介護サービス)
在宅サービス
訪問介護・通所介護・短期入所生活介護・福祉用具貸与など
施設サービス
介護老人福祉施設・介護老人保健施設など
地域密着型サービス
小規模多機能型居宅介護・認知対応型通所サービスなど

※支給限度額を超える場合の費用は全額負担となります。

1-1-2.保険料

年齢により、65歳以上が第1号被保険者、40~64歳が第2号被保険者とされ、各市町村や加入者または世帯の所得状況により、保険料が異なります。

1-1-3.介護保険で受けられる各種サービス

65歳以上の第1号被保険者の場合は、要介護となった原因を問わず、サービスを受けることができますが、65歳未満の第2号被保険者については、要介護状態となった原因が定められた16種類の特定疾病(※)によるものに限り、サービスを受けることができます。

【介護保険サービス】

予防給付

(予防サービス)

介護給付

(介護サービス)

在宅サービス

訪問介護・通所介護・短期入所生活介護・福祉用具貸与など

施設サービス

介護老人福祉施設・介護老人保健施設など

地域密着型サービス

小規模多機能型居宅介護・認知対応型通所サービスなど

※施設などの利用時には、居住費・食費などの利用者負担があります。
※各市町村によってがサービス内容が異なる場合や独自のサービスを実施している場合があります。

【※:16種類の特定疾病】
がん(末期)、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、後縦靱帯骨化症、骨折を伴う骨粗鬆症、初老期における認知症、進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関連疾患)、脊髄小脳変性症、脊柱管狭窄症、早老症、多系統萎縮症、糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症、脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症、慢性閉塞性肺疾患、両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

1-1-4.高額介護サービス費制度

自己負担上限額が定められており、サービスを利用した際の費用が自己負担上限額を超えた場合には、その超過分が申請により還付されます。
自己負担上限額は各市町村や加入者または世帯の所得状態によって定められており、一律ではありません。

1-2.民間の介護保険

加入が任意となる、民間の保険会社が取り扱っている介護保険です。

1-2-1.しくみ

加入者は保険料を支払うことで、介護状態となった際に、払い込んだ保険料を年金形式や一時金として受け取ることができます。

多くの介護保険は一生涯の保障が得られる終身型のものですが、一定期間のみ保障が得られる定期型のものもあります。

1-2-2.保険料

保険料は商品や契約内容、年齢によって異なります。
中でも、定期型の介護保険は終身型の介護保険と比べて、保険料が安く設定されていることが多いです。

1-2-3.メリット

加入することで、介護サービス費用以外の費用など、公的な介護保険では補えない範囲をカバーすることができます。

また、公的な介護保険は40歳以上から加入となりますが、民間の介護保険は40歳未満でも加入することができます。

さらに申込をしてサービスを受ける公的な介護保険に対して、民間の介護保険では、給付金として現金が支給されることや、介護医療保険料控除の対象となることもメリットとして挙げられます。

1-2-4.デメリット

保険料の負担がかかることや各保険会社によって定められている要件を満たさなければ、給付金を受けることができないことが挙げられます。

さらに、健康状態によっては加入を断られてしまう場合もあるので、注意が必要です。

2.医療保険とは

医療保険とは、病気やケガによる治療費や入院費用など、かかる経済的負担を軽減させるためのものです。
医療保険にも、民間の保険と公的な保険の2種類があります。

2-1.公的な医療保険

国民全員に加入の義務がある社会保障制度の1つです。
会社員の場合は健康保険、自営業や専業主婦などの場合は国民健康保険、公務員や教職員の場合は共済組合の保険に加入しています。

2-1-1.しくみ

保険料を支払うことで、加入者や家族などが病気やケガで治療が必要となった場合に、治療費の負担を軽減することができます。

2-1-2.保険料

各市町村や加入者の所得によって異なります。

2-1-3.主な給付内容

給付の種類も複数あり、それぞれに要件や金額などが設定されています。

▼詳しくはこちらをご覧ください
全国健康保険協会ウェブサイト:保険金給付の種類
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/home/g3/cat320/sb3170

●療養の給付
全国の医療機関で必要な治療を受けることができ、その際にかかった治療費は被保険者証を提示することで、原則3割負担(※)になります
※70歳以上は2割、70~75歳(昭和19年4月1日以前生まれ)は1割負担

●入院時食事療養費
入院期間中の食事の費用として、標準負担額を差し引いた金額が給付されます

●高額療養費
1ヶ月に所定自己負担限度額を超えた場合に、超過分が還付されます

●高額医療・高額介護合算療養費
1年間にかかった医療保険と介護保険の自己負担を合計し、基準額を超えた場合には超過分が支給されます

●傷病手当金
ケガや病気のため就業不能となり、給与の支払いを受けられない場合、傷病手当金が支給されます。
※国民健康保険には傷病手当金はありません

●出産育児一時金、出産手当金
出産時に出産育児一時金の給付が受けられます。
また、出産のために会社を休み、給与の支払いを受けられない場合には、出産手当金が支給されます。
※国民健康保険には出産手当金はありません

●埋葬料
亡くなった方の家族など、葬儀を取り行う人に対して、埋葬費(埋葬料)が支給されます

2-2.民間の医療保険

任意で加入を行う、民間の保険会社が取り扱っている医療保険です。
公的な医療保険だけでは足りない時などに、その分を補うためのもので、病気になって入院が必要になり、働けなくなった時などの為の備えとして利用されています。

2-2-1.しくみ

加入者は保険料を支払うことで、入院や手術の際に給付金を受け取ることができます。
扱われている保険の種類は様々で、一定の期間だけ保障が得られる定期型のものや、一生涯の保障が得られる終身型のもの、女性の病気やがん、三大疾病など、特定の病気に特化したものなどがあります。

2-2-2.保険料

支払う保険料は、保険の種類や年齢、保障内容によって異なります。
基本的に高齢になればなるほど、罹病の可能性が増えていくため、それに伴い、保険料も高くなっていきます。

また保障内容を充実させた分だけ、保険料も高くなっていきます。

2-2-3.メリット

入院時や手術の際に給付金を受け取ることができるため、公的な医療保険制度ではカバーしきれない経済的負担を補うことができます。

2-2-4.デメリット

加入の際には健康状態を申告する告知義務があるため、健康状態や過去の罹病歴によっては、加入を断られてしまうこともあります。

また、各保険会社が定めている条件を満たしていない場合には、給付金が支払われないため、注意が必要です。

2-2-5.民間の医療保険の必要性

よく医療保険なんか必要ないと考えられる方がいますが、それは本当なのでしょうか?
もしもその方に所得や貯蓄が十分あり、当分仕事をしなくても何にも問題なく、家族の環境なども何の心配もない状態だったら必要はないかもしれません。

しかし、十分な貯蓄もなく、さらに長期の入院や療養のため事ができなくなった場合、その分、収入が減ることになります。
医療費の経済的負担はもちろん、車や家のローンの支払いや入院中の子供や高齢者の面倒など、その期間の生活にも負担がでてきてしまいます。

ですが、医療保険に加入しておくことで、医療費などの経済的負担を大幅に緩和することができます。
いざという時に困らないために、加入を検討してみるのもいいかもしれません。

3.まとめ

介護保険と医療保険、それぞれ公的な保険と民間の保険とを簡単にご説明させていただきました。
よくセットで考えられる事の多い2つの保険ですが、全くその性質や仕組みは異なります。

また、公的な保険は加入が義務付けられていますが、民間の保険は加入が任意です。
病気やケガをした場合や介護が必要となった場合などに備えるためにも、必要に応じて民間の保険への加入を検討されることをオススメいたします。

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