
利用する前に知っておくべき契約者貸付制度の注意点
契約者貸付制度という制度をご存じでしょうか?
生命保険には契約者貸付制度というものがあり、契約者は解約返戻金を担保にすることで保険会社からお金を借りられる可能性があります。
この契約者貸付制度は、一時的にまとまったお金が欲しい人にとっては助かる方法と言えるかもしれません。
しかし、この制度には注意するべき点もたくさんあり、利用する前には、具体的な内容を把握しておかなければいけません。
ここでは契約者貸付制度に関する基本的な情報から、利用する前に注意しておきたいポイントをご紹介します。
契約者貸付制度の利用を検討している人は、申し込みをする前に是非ともご一読ください。
1.生命保険会社からお金が借りられる契約者貸付制度
生命保険に加入した経験がない人は、契約者貸付制度についてあまりご存じではないかもしれません。
まずは、この制度の基本的な情報をお伝えします。
1-1.契約者貸付制度とは
契約者貸付制度とは、生命保険の解約返戻金を担保にすることで、生命保険会社からお金を借りられる制度のことです。
利用できるのは契約者本人のみです。
あくまでも保険会社から「お金を借りる」ということなので、制度を利用する人は、借りたお金の利子も含めて返済することになります。
利率は保険によって違いはあるものの、多くは生命保険の予定利率に1%から2%を上乗せしたくらいの金額です。
消費者金融の一般的な利率が15%から20%であることと比べると、非常に低い割合でお金を借りられることがわかります。
さらに契約者貸付制度には面倒な審査がないため、比較的スムーズにお金が借りることができます。
また、支払期限が定められていないので、お金の余裕がある時に支払うことが可能となっています。
そして、お金を借りるために、保険を解約する必要もありません。
このように、普通の融資に比べて低いリスクでお金を借りることができるのが、契約者貸付制度の大きなメリットであるといえるでしょう。
1-2.制度を受けられる生命保険
契約者貸付制度は、すべての生命保険に付帯している制度ではありません。
貯蓄性が高く、解約した際に解約返戻金が返ってくる生命保険が対象となっています。
具体的には、養老保険や終身保険、個人保険といった保険なら、利用できる可能性が高いといえるでしょう。
ただし、これらの保険であっても契約者貸付制度がない場合もあります。
契約している保険や契約を検討している保険がこの制度を利用できるかどうかを知るためには、保険会社に直接問い合わせる必要があります。
1-3.限度額や利子
契約者貸付制度の限度額や利子は会社によって異なります。
一般的な限度額は解約返戻金の70%から90%、利子は生命保険の予定利率に1%から2%を上乗せした金額となっています。
2.契約者貸付制度を利用するには
契約者貸付制度の申込みには、いくつかの方法があります。
まずは、保険会社の窓口で直接申し込む方法です。
その場で手続きできる点がメリットですが、本人確認書類や印鑑、保険証券などを持っていく必要があります。
直接窓口へ行く時間がなければ、申込書を郵送する方法もあります。
申込書は、電話や公式ウェブサイトを通じて取り寄せることができます。
契約者貸付制度が利用できる生命保険の1つに、郵便局の「かんぽ生命」があります。
ただし、この保険は窓口の申込みでなければ契約者貸付制度の手続きができないので、加入している人は覚えておきたいですね。
3.契約者貸付制度の注意点
契約者貸付制度には、いくつかデメリットがあります。
たとえば、保険の給付金に影響が出たり、利子が上乗せされたりすることがあります。
そのため、契約者貸付制度を利用する場合は、事前の計画を立てることをオススメします。
3-1.保険の給付金などが差し引かれ、失効の可能性も
契約者貸付制度は一般的な融資のように返済期日が決まっていないので、厳しい催促がないことが特長です。
しかし、契約者貸付制度を利用してお金を借りすぎると、いざという時に支払われる給付金や返戻金が減らされてしまう可能性があります。
最悪の場合、契約している保険そのものが失効してしまう可能性がありますので注意しましょう。
契約者貸付制度を利用する際には、こうしたリスクもあることを覚えておきたいですね。
3-2.返済が1年なかった場合は福利計算に
1年間返済されなかったお金は、複利計算によって利子が上乗せされます。
一般的な利率は1%から2%であることは、前の章でも説明しました。
ただし、バブル期に加入した保険は例外が多く、利率が今の基準よりも高くなっている可能性があります。
事前に利率を確認し、きちんと計画をたててお金を借りることが大切です。
4.まとめ
一般的な融資に比べるとメリットが多く、安心して利用できる契約者貸付制度ですが、お金を借りているという点では同じだということを忘れてはいけません。
そもそも生命保険というのは、いざという時に備えて加入しているものです。
契約者貸付制度を利用しすぎたことが理由で充分な給付金が得られなくなることでは本末転倒です。
あくまでも、困った時の最後の手段くらいに留めておくようにしましょう。
この制度を検討している人は、手続きの方法や注意点を改めて確認し、充分な知識を頭に入れた上で利用するようにしてください。
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