保険加入者が利用できる貸付金の制度と利用する際の注意点

2016年12月31日
生命保険
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保険 貸付金

養老保険や終身保険などの貯蓄型保険に加入している場合は、保険会社からお金を借りることができます。
この制度を契約者貸付制度といい、借りるお金のことを契約貸付金といいます。

しかし、この制度のことはよく知らないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、契約者貸付制度に関する仕組みや利用方法、注意点などについてお伝えします。

この契約者貸付制度を活用すると、保険を解約することなく、資金の準備をすることができます。
いざ資金が必要となった時のためにも、しっかりとおさえておきましょう。

1.契約者貸付制度とは

契約者貸付制度とは、解約返戻金を担保に、保険会社から貸付金を借りることができる制度です。

一時的に資金が必要になった場合に、終身保険や養老保険などの保険契約を解約すれば、解約返戻金を手にすることができます。
しかし、契約を解約してしまうと、死亡保障などを失うことになります。

そんな場合に、契約者貸付制度を活用することで、保険契約を解約せずに資金を手にすることができます。
貸付金の限度額は、解約返戻金の70%から90%程度です。

またこの制度を利用するためには、解約返戻金があることが条件になりますので、解約返戻金がない定期保険の場合は、利用できないことがほとんどでしょう。
終身保険や養老保険、学資保険などの多くは、契約者貸付制度を利用できるはずです。
詳しくは保険会社に問い合わせをすることをおすすめします。

1-1.担保になる解約返戻金とは

契約者貸付制度を利用する場合には、担保として解約返戻金が必要となります。

解約返戻金とは、ある時点で保険契約を解約した場合に、契約者に支払われるお金のことです。
支払っている保険料は、保険会社の経費などを差し引いた残りが、将来の保険金の支払いのために積み立てられています。

終身保険や養老保険の場合は、保険金が支払われるまでの期間が比較的長期間になりますので、積立金は保険会社によって運用され、予定利率に従って運用益が積立額に加算されます。

解約返戻金は、この積立額と運用益から解約時の手数料を差し引いた残額となります。
つまり、保険金で受け取るか、解約返戻金で受け取るかの違いはありますが、最終的には契約者のものになるお金なのです。

契約者貸付制度は、この解約返戻金を前借りする形で貸付金を受け取るのではなく、解約返戻金はそのままにして、保険会社から融資を受ける形で行われます。

1-2.貸付金にかかる利息

また貸付金はあくまで借入れですので、返済する必要はありますし、利息を支払う必要もあります。
支払利息の利率は、予定利率に一定率を上乗せしたものになるのが一般的です。

2.契約者貸付制度の利用方法

契約者貸付制度を利用する場合は、一定の手続きが必要になります。

手続きの方法は各保険会社によってさまざまで、ウェブサイトから申し込む方法や電話による自動取引の方法、ATMを利用する方法、そして窓口やコールセンターへの電話による方法などがあります。

いずれも本人確認が必要となりますが、ウェブサイトで取引する場合は、専用画面にログインすることで本人確認が終了します。
保険会社から支給されているカードを使ってATMから融資を受ける場合は、カードを所有していることで本人だとみなされます。
窓口やコールセンターでの手続きの場合は、原則として書面での手続きが必要となります。
契約者貸付制度を利用できるのは、契約者本人だけである点も知っておくとよいでしょう。

返済は、保険会社が提携しているネットバンキングサービスを利用して、パソコンやスマホなどから返済する方法や、一定の金融機関のATM操作による方法で行うことができます。
全額返済だけでなく、一部返済することも可能です。

詳しくは加入している各保険会社へ問い合わせをしてみてくださいね。

3.契約者貸付制度を利用する場合の注意点

契約者貸付制度は一時的に資金が必要となる場合に、保険契約を解約しなくても資金が調達できる制度ですので、上手く活用すれば大きなメリットが得られるでしょう。
しかし、この制度を利用するにあたっては注意すべき点もあります。

3-1.利息には複利計算が適用される

1つ目は、貸付金に対する利息は複利計算が適用される点です。

複利計算とは、元金と利息を合わせた金額に対して、さらに利息をかけていく方法です。
例えば100万円の貸付金に対して、5%の利率がかかるとします。
1年間返済せずにいると、返済額は105万円になり、翌年には105万円に対して5%の利息がかかり、さらに翌々年には・・・。

なので、長期間返済せずに借りたままにしておくと、支払利息が大きく膨らむ可能性があります。

3-2.保険契約が失効してしまう可能性がある

2つ目は、解約返戻金を超える貸付金を受けると、保険契約が失効してしまう可能性がある点です。
一括返済を行うなど、一定の条件を満たせば復活できる可能性はありますが、復活できなければ解約となってしまうため注意が必要です。

3-3.予定利率が高いと借入利率も高くなることがある

3つ目は、利率が高い点です。
特に、保険加入時期が昔である契約の場合は、予定利率が高いケースも多く、一定率が上乗せされる借入利率も連動して高くなります。
適用利率は各保険会社のウェブサイトなどで公表されていますので、確認したうえで制度を利用することが大切です。

4.まとめ

終身保険や養老保険、学資保険などに加入する一般的なメリットは、死亡時や満期時、入学時期など、特定の時点でまとまった保険金が得られることでしょう。
さらに、これらの貯蓄型保険は、将来の保険金支払いに備えて積み立てられている解約返戻金が生じますので、契約者貸付制度が活用できるというメリットあります。

この制度の存在を知らなければ、解約しなくてもよい保険契約を解約してしまう可能性もあります。
将来、この制度を使って契約貸付金を得られることを知っておくことは、いざという時に役に立つことでしょう。

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